その昔、美術館で働いていたころ。なにをしていてもその人らしさがにじみ出ていて、いつもすてきだなと思っている先輩がいました。
あるとき、その人がとてもはまっているというアーティストのライブに誘われて一緒に行くことに。ライブの前にあったわたしの誕生日にプレゼントとして贈ってくれたのは、「入門編」と題された手作りのプレイリストCDでした。
▲ほかにわたしが憧れているモデルさんの雑誌もプレゼントしてくれて、そのセンスの良さに感激しました
携帯やPCで音楽を聴くことが当たり前になり、実に中学生ぶりに手にしたCD。なんだか新鮮な気持ちになると同時に、ライブに行くのがますます楽しみになりました。渡してくれたCDについていた手書きの曲目も、ラッピングもその人らしさがあふれていて、「さすがだなあ」と妙に納得・感動した覚えがあります。
今でもそのCDやアーティストの曲を聴くと、その先輩のことを思い出します。モノだけでなくて、ライブまでのワクワクや体験までプレゼントしてもらったような気持ちです。
大人になってからのプレゼントはいつのまにかお店で選ぶことが当たり前になっていましたが、お店では買えないもののよさもあるんだなと改めて感じた出来事でした。
スタッフ teruyama
GIFTGRAPHY担当。 プレゼントをするときに、一番好きなのはラッピングを考えることかもしれません。引っ越しをする際にお気に入りのラッピングセットを実家へ置いてきてしまったので、地道に集め直そうとしている今日この頃です。