遡ること16年以上は前の話、友人から誕生日プレゼントに南部鉄器の鍋をもらいました。その友人は料理人で「こういうのが好きだと思って」と言って、その重たい変わった形の鍋を私にくれました。
20代中頃でまだ若かった私は、料理や自炊とは無縁な暮らしをしていて「たしかにこういうものがとても好きだけれど...」もらったままの状態で棚へ。そしてなかなか使う機会は訪れず、つい最近まで(家の引越しも経て)棚の定位置に。
ここ数年、コロナ渦をきっかけにお菓子やパンを手づくりする方が増えたと聞きますが、私もその中のひとり。
無心になって生地に触れる時間がとても心地よく、家族がおいしいと食べてくれたり、友人の家にお土産として持って行く楽しさがあったり。ちょっとした活力になっています。
今ではお菓子やパンを焼くことが習慣・趣味になり、私に欠かせない道具となったのが長年眠り続けた南部鉄器の鍋。
直火でサクッとふっくら、おいしいケーキやパンができあがります。ふたはフライパン代わりにもなり、しっとり甘い焼き芋づくりにも重宝。未来の私を予知していたかのような、贈りものでした。
スタッフ watanabe
ホーム部オンライン担当。
よくする贈りものは、キッチンリネンかお菓子。贈りものをもらった時に恥ずかしくてよいリアクションができないので、してもらうこと・もらうことがすこし苦手です。