贈りもの帖

手作りの革のバッグ

手作りの革のバッグ

「誕生日に何か欲しいものある?」と聞くと、いつも決まって「何もいらない」と答える母が、数年前の誕生日に「革のバッグが欲しい」とめずらしくリクエストしました。既製品の革のバッグのことかと思いきや、手作りの革のバッグ!

時間も労力もかかる上、買うほうがずっと簡単だけど、母からのめったにない希望なので、とにかく作ってみてプレゼントすることにしました。

まず、大きさや取っ手の長さなど希望のサイズを詳しく聞き、図書館で革のバッグの本を借りて作り方を調べ、型紙を起こし、布でサンプルを作ってみました。すると、取っ手の太さや長さ、外側にポケットが欲しい、革はとにかく軽い方が良いなどリクエストがどんどん増えていきます(取っ手の長さは、なで肩の母が肩にかけてもズレないように)。

革は、母と一緒に浅草の革問屋さんに行き、実際に手に取って確かめながら必要な分だけ購入しました。型紙は何度も修正して、丁寧に丁寧に作り、仕上げました。

母のために作った「世界で一つの革のバッグ」。
シンプルだけど、軽くて肩にかけやすく、
自分で革を選んだ思い出も加わって、とても喜んでくれました。お出かけ日はいつも手にとってくれるようになり、今でも大切に使ってくれています。

サプライズプレゼントとはちょっと違って、本当に欲しい物をプレゼントするって意外に大変なこと。でも、時には本気で作るプレゼントも一生の思い出として良い経験になりました。

スタッフ hoshina

デザイン担当。 贈りものは、もらうより贈る方が好き。 ここ数年、会う機会が減った友人たちに「ちょっとした贈りもの」を送るのが好きです。プレゼントを通して、相手を大事にしている気持ちや楽しかった思い出を共有できればいいなと思い、ふとした時に送っています。


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