贈りもの帖

ときめきの共有

ときめきの共有

数年前のこと。近所に住む友人に、誕生日プレゼントを贈りました。すぐ会える距離にいるけれど、あえて郵送で。
彼女の誕生日は5月なのですが、贈りものをしたのは8月。遅れてしまったけれどお祝いをしたい気持ちと、びっくりさせたい気持ちが相まってこんな形になりました。
なにも告げずに家にプレゼントが届いたら迷惑かとも思いましたが、そこは長年の付き合いということで、どきどきしながら報告を待ちました。

彼女に贈ったのは、わたしが以前から「かわいいなあ、ほしいなあ」と思いつつも眺めるだけで終わっていたものたち。
普段プレゼントをするときは、ちょっぴり背伸びして相手に合わせたものを選んでしまうけれど、お互いの「かわいい」が共通していると勝手に思っている彼女になら、喜んでもらえるかな。むしろ、彼女に使ってほしい!そう思って、わたしのときめきをつめこんだプレゼントボックスをつくりました。

タイミングが合わず、友人がプレゼントを受け取ったのは送って1週間ほど経ってからでした。その間のどきどきとそわそわ。そしてサプライズをとっても喜んでもらえたときの、あのうれしさときたら。
後日友人とおでかけしたときに、贈ったハンカチをさらりと見せてくれて、彼女の生活に溶け込んでいるのを知ってまたうれしくなったり。

▲贈ったのは、フルーツ柄のハンカチと毛糸で編まれたお花

実は今回の写真は彼女に撮影してもらったのですが、お願いするときに言われた「使いすぎて、ハンカチがクタクタになっちゃった」なんて言葉も、お花が花瓶に飾られている姿も、どちらもじんわりとわたしの心をあたためてくれました。

プレゼントの選びかたも贈りかたも色々あるけれど、たまにはこんな「ときめきの共有」も素敵なのでは?と、わたしにとってもちょっとした思い出になりました。そして、それを分かちあえる友人がいるのも幸せなことだな、となんだかしみじみするのでした。

 

スタッフ teruyama

GIFTGRAPHY担当。 すっかり春ですが、友人に触発されて長年やりたいと思っていた編みものを始めました。 自分で編んだ靴下に手づくりのお菓子をつめてプレゼントしたいな、などいろいろな妄想がふくらむ毎日です。


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