下の子が最初に書けるようになった文字は「に」と「こ」でした。
気持ちを伝えることが、書くという手段で少しずつできるようになったころ。書けるようになったふた文字で「にこにこ」と書いて手紙を渡してくれるようになりました。
保育園のお友だちに教えてもらったそうなのですが、一本の線で書くことのできる「に」と「こ」の文字で表現された「にこにこ」という言葉。なんてあたたかくて穏やかになれる言葉なんだろうと少し感動してしまったのを覚えています。
それ以来、家族に贈るメッセージカード、なんでもない日の、保育園から持ち帰る手紙には「にこにこ」が。
一生懸命書いた文字がまた愛おしくて、もらった手紙は自宅の壁に貼って飾っています。
ギフトグラフィで商品化するために、試作しているという木のコップへの刻印。
子どものイラストでやってみたいと声を掛けてもらったとき、ぜひ刻印してもらいたいと思ったのがこの「にこにこ」でした。
描いてくれたわたしのイラストと「にこにこ」の文字のデータを試作品としてお願いしました。
出来上がって戻ってきたコップを見て、なんてかわいい!と目がハートになってしまいました。
コップの曲面に刻印するのはなかなか難しいそうなのですが、多少のずれや線のつぶれなどは、焼き印の味としてまた愛おしく思えます。
子どもが描いたイラストや手紙は、飾っておいたり、ファイリングしたり、写真に残したりですが、こうして特別な記憶を普段使うものに刻印してもらうと、成長のしるしになって素敵だなと思いました。
自分のイラストが刻印されたマイコップ。
自分だけのアイテムとして身近にあり、お茶を飲むときには自分でこのコップを選んで持ってくるようになりました。
彼にとっても愛着のある特別なものとなったようです。
木のコップは軽くてすぐに倒れてしまうかな?と思っていたのですが、底に厚みがあることで安定感があって、温度がすぐに伝わりにくいところも小さな子供にぴったり。日々安心して使っています。
スタッフ manabe
クラフト部デザイン担当。 使うかはさておき、リボンや包装紙、カードなど、ラッピングに関するアイテムがすきです。おくりものをするときには、まずテーマを決めてあれこれ考えます。悩みながらもその時間がとてもすきです。 さらっとさりげないおくりものができるそんなひとに憧れています。