〈あげて⇄もらって〉新しい発見のギフト店
ほかほかのごはんに乗せると、ふわりと立ち上るなんともいい海苔の香り。
「こんぶ土居」ののりの佃煮は伊勢湾でとれた海苔が主役。すべて国内でつくられた厳選の調味料で炊かれ、海苔本来のおいしさが活きるように仕上げられています。
海苔が生まれるのは、昔ながらの美しい海藻の森と干潟が広がる三重県・伊勢湾。その場所で長年海苔養殖を続ける漁師たちによって栽培されています。
ところで、海苔の「酸処理」という言葉をご存知でしょうか。パッケージへの表示義務のない海苔養殖におけるこちらの工程は、一般にはほとんど知られていません。
こんぶ土居の「無酸処理」への取り組みは、将来の美しい環境と豊かな食生活を守りたいという願いからはじまっています。
昔から、海苔の養殖は遠浅で干満差の大きい海で行われてきました。海に支柱を立てて綱を張る「支柱式」という方法で海苔を育てます。潮が引くと海苔が海中から顔をだして日光や冷たい風に当たり乾燥します。このことを、「干出(かんしゅつ)」と言います。
これは本来岩場などに生える環境に近く、病気になりにくい良い品質の海苔を育てることができます。
▲この網で海苔の芽を育てて、海に漬かったり外気に触れたりを繰り返すことで柔らかな海苔が育ちます
けれども今は、海苔の育成に必要な遠浅で健全な海は少なくなってしまいました。近代化と工業化に伴って埋め立てられてしまったためです。
そこで、昭和40年代から「浮き流し式」という深い場所でも海苔を育成する方法が考案されたのですが、本来の生育環境でないから雑藻被害や病害が多くなりました。
その対策としてはじまったのが、「酸処理」という薬品処理です。
養殖中の海苔網を酸性の液にしばらく漬けてから戻すのが一般的で、現在ではほとんどの海苔養殖で取り入れられています。
酸処理をすると、見かけはむしろ黒々としてきれいなものに仕上がるそうです。けれども、食の安全性や、酸を撒くことによる海の環境の悪化が懸念されます。なにより、海苔本来の味と香りは損なわれます。
「酸処理しているものとしていないものが選べるのであれば、そりゃあしていないものの方がいいよね」
と、土居さん。酸処理をしないで海苔養殖ができる漁場とパートナーである漁師を探し出し、こちらの商品を開発しました。
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原材料名:麦芽水飴(大阪府製造)・丸大豆醤油(和歌山県製造、大豆・小麦・塩)・たまり醤油(三重県製造、大豆・塩)・干海苔(伊勢湾産)・濃縮だし(大阪府製造、鰹節・真昆布・煮干)・純米酒(長野県製造)・伝統味醂
内容量:140g瓶入り
保存方法:開封後は要冷蔵
賞味期限:2週間以上のものをお届けします(元々賞味期限が短い商品です)
食品を含むため、お客様都合での返品・交換は承れません。
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